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“仮想通貨”を保有する上で一番大切なことが保管方法です。物体のあるお金であれば、銀行や証券会社などの金融機関に入れて保管をするのが普通ですよね。日本では銀行強盗をやる人など今どきいませんから、経営破綻さえしなければ預けているお金は安全です。
しかし、物体のない”仮想通貨”ではそうはいきません。取引所などにおいて置けば、ハッカーから盗まれる可能性がとても高く、泥棒がいつでも盗もうと企んでいるのでる為、常に危険に晒されています。
しかも、”仮想通貨”はインターネット上から盗むことができるので、極端に言えば小学生でも仮想通貨を盗むことだって可能だという事です。現在でも世界中で取引所ハッキング被害があり、日本の取引所も被害を何度も受けています。
目次
日本取引所の三大ハッキング被害
マウントゴックス事件の約456億円の被害
“ビットコイン(Bitcoin)”は危ないというイメージを塗り付けたのが、”マウントゴックス事件”です。日本で今ほど仮想通貨が流行る前、日本にあった取引所が2013年4月時点で世界のビットコイン取引量の70%を占めていたことがあったのです。
しかし、”マウントゴックス”がハッキング被害に合い、総額456億円にハッキングに合いました。それ以来、”ビットコイン(Bitcoin)”イコール危ないものとして世間に浸透してしまったのです。しかし、実際には”マウントゴックス”はハッキング被害に合っておらず、CEOが私的に流用した可能性が高いみたいです。
過去最大の約580億円分の被害
日本では仮想通貨が2017年末から一気に流行りだしました。その中でもトップを走っていた”コインチェック”は、コマーシャルに芸能人である”出川哲朗”を使い、ブランドの信用を高めようとしました。狙いは当たり、新規のお客がたくさん”コインチェック”に流れ始めました。
しかし、その流行りが一気に差し止められることになります。それが1月26日に発生した”コインチェック”のハッキング被害です。当ハッキング被害は過去最大の仮想通貨流出事件となり、世界中で”コインチェック”の名前が広がりました。
“出川哲朗”を起用したコマーシャルを流してからわずか1ヵ月での出来事でした。出る杭は打たれると言いますが、”コインチェック”は目立ち過ぎてしまったのでしょうか。皮肉なことですが、ハッキングによって世界中へのコマーシャルになりました。
“コインチェック”がハッキング被害に遭ったのは、”ネム(NEM)”と呼ばれる仮想通貨です。”ネム(NEM)”が約580億円分被害に遭いました。一時期は”コインチェック”が潰れて顧客の”ネム(NEM)”が戻ってこないかと噂されていましたが、返金手続きはありました。
ザイフからは約70億円の被害
一番最近のハッキング被害で言えば、”テックビューロ”が運営する”ザイフ”からです。9月14日頃から仮想通貨の入出金サービスなどに不具合が発生し、18日にハッキング被害が報告されました。
ハッキング被害に遭った”ザイフ”は、”株式会社フィスコ”のグループ会社である”株式会社フィスコデジタルアセットグループ”の子会社を通じて、50億円を提供する金融支援としてを要請しました。
また、”株式会社カイカ”との間では、セキュリティ向上の為の技術提供をするとして契約を締結しました。消失した約70億円相当の仮想通貨のうち、顧客の預かり資産に相当する仮想通貨が約45億と半分以上です。
“ザイフ”がハッキング被害に遭ったのは、”ビットコイン(Bitcoin)”、”モナコイン(Monacoin)”、”ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)”と呼ばれる仮想通貨です。
仮想通貨をどう保管すれば良いのか
ネット環境から切り離す
では、仮想通貨を安全に管理する方法はないのでしょうか。そんなことはありません。仮想通貨を安全に管理するには、取引所に置いておかなければ良いのです。取引所は常にインターネットに繋がっていますので、ハッキングされる可能性は常にあります。
仮想通貨を安全に保管するには、”ハードウェアウォレット”というものを利用することが一番安全だと言われています。
ハードウェアウォレットとは
“ハードウェアウォレット”とは、”仮想通貨”を管理する際に必要な”秘密キー”をインターネットから完全に隔離して保管することができるデバイスです。”仮想通貨”の送受金の際には”秘密キー”と呼ばれるパスワードのようなものが必要なのですが、その”秘密キー”を”ハードウェアウォレット”内に保管します。
その為、”ハードウェアウォレット”が手元にないと”仮想通貨”の送受金ができなくなります。”ハードウェアウォレット”を使う際にもPINコードの入力が求められるため、万が一他の人の手に渡ってしまったとしても利用することはできません。
おすすめのハードウェアウォレット2選
レジャー ナノS(Ledger Nano S)
“レジャー ナノS(Ledger Nano S)”は、”ビットコイン(Bitocoin)”や”イーサリウム(Ethereum)”、”リップル(Ripple)”などの主要通貨はもちろん、”イーサリウムクラシック(Ethereum Classic)”や”ライトコイン(Litecoin)”なども取り扱っています。他にも数多くの暗号通貨に対応しています。
“レジャー ナノS(Ledger Nano S)”は、”USBトークン型”の”ハードウェアウォレット”なので、インターネットから離して保管できるので、ハッキング被害に遭うこともありません。
筆者も”レジャー ナノS(Ledger Nano S)”を利用していますが、使いやすいので初心者の方にもおすすめです。何かわからないことがあっても、日本精機代理店の”株式会社EARTH SHIP”経由で購入すれば日本語によるサポート窓口がありますので安心です。
トレザー(TREZOR)
“トレザー(TREZOR)”は、”ビットコイン(Bitocoin)”や”イーサリウム(Ethereum)”、”ネム(NEM)”や、”モナコイン(Monacoin)”などの仮想通貨を取り扱っています。他にも数多くの暗号通貨に対応しています。
ほとんどの仮想通貨が利用している”ERC20″の準拠イーサリアムトークン各種にも対応していますので、基本的に世に出回っている仮想通貨は保管ができます。
“トレザー(TREZOR)”を販売する日本の正規代理店の”株式会社langrey”は、LINE@での初期設定、操作方法などのフルサポートも対応していますので、使い方がわからなくても安心です。日本語による初期設定等のユーザーガイドも同梱されています。