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筆者は座禅を組むをことが好きで、朝起きたらまずは座禅をしてから1日をスタートさせます。日本に住んでいた頃は、朝6時から西麻布にあるお寺で座禅をしてから会社に行っていたほどです。
そんな座禅にハマっていた筆者ですが、数年前に白金である経験をしました。座禅を組むことはマインドフルネスを目的に行うのですが、なんと寝ながら宇宙に行くことができるという”マインドフルネス”方法をインターネットで発見しました。
その名も”アイソレーションタンク”という”マインドフルネス”の方法です。聞いたことはありますでしょうか。筆者も当時は聞いたこともないものでしたが、好奇心の強い筆者は即日予約をして体験することに決めました。
今回は当時のアイソレーションタンク”を経験した時のことについて紹介したいと思います。当時は写真を撮る癖がなかったので写真なしでの紹介になりますが、ご了承ください。
目次
マインドフルネス
“アイソレーションタンク”について紹介する前に、皆さんは”マインドフルネス”についてご存知でしょうか?”マインドフルネス”について理解していないで”アイソレーションタンク”について説明してしまうと、宗教的な話と勘違いしてしまうので、まずは”マインドフルネス”について紹介します。
“マインドフルネス”については別の記事でも詳しく紹介するつもりでので、今回は簡単に説明します。”マインドフルネス”についてすぐに知りたい方はググってください。
マインドフルネスとは
“マインドフルネス”とは精神統一の一種で、心のあり方について考えることをいいます。考えるといっても心を無にしなくてはいけないので、考えようとしてはいけません。
よくわからないと思いますが、心を空っぽにするとその事が理解できます。筆者も座禅を組むだけではそのことに気付くことは出来ていませんでしたが、”アイソレーションタンク”のおかけで初めてその境地に辿り着けました。
アイソレーションタンクとは?
“アイソレーションタンク”は、感覚を遮断するためのタンクで、誰でも簡単に瞑想の世界に入り込むことができます。座禅では瞑想の世界に入り込むことが出来ない人でも、アイソレーションを使えばだれでも簡単に入り込むことができます。
“アイソレーションタンク”の中は真っ暗で、外からの光や音を一切通しません。完全に真っ暗闇の世界が広がっています。
タンクの中には人肌の温度の海水が入っている
タンクの中には高濃度のエプソムソルトという海水が入っています。”エプソムソルト”は硫酸マグネシウムのことです。その為、水の中では死海のように体が浮きます。
擦り傷などの怪我をしていると、擦り傷の部分がめちゃくちゃ痛いです。死海に入ったことがある方ならわかると思いますが、めちゃくちゃ痛いです。擦り傷がある方は治してから行きましょう。
海水といっても水の温度は人間の体温と同じ36度くらいに保たれているので、抵抗なく水に浸かることができると思います。
本来は心理療法や医療として使われている
“アイソレーションタンク”は本来は心理療法や医療として使われているそうです。日本ではあまり馴染みがないですが、ヨーロッパなどでは一般にも広く浸透しているそうです。
最近は日本でもマインドフルネスがビジネスマンの間で流行っているので、”アイソレーションタンク”ももっと広く流通してくるのではないでしょうか。現状では、変わった人にしか広まっていないと思います笑。
アイソレーションタンクを経験してみた
場所は一等地の白金
筆者も自分自身で変わった人だと自覚しているので、”アイソレーションタンク”のようなサービスがあると知ってから、即体験しました。筆者が訪れたのは、高級住宅街として有名な”白金”です。”白金”みたいな高級住宅街に店を構えているなんて、”アイソレーションタンク”は儲かるビジネスなのかなと思いましたが、住居の中に”アイソレーションタンク”を設置しているようでした。
おそらくお金を持っている人が趣味的な感じでやっているような感じだと思います。住宅街の中にあるので少しわかりづらかったですが、ウェブサイトのほうに外観の写真があったので見つけることができました。
フロートセンター
ドアの前にはお店の名前である”フロートセンター”の標識が設置されています。店に入る前にインターホンでピンポンをしてからお邪魔しました。筆者は事前にウェブサイトの方から予約をしていましたのですんなりと入れましたが、事前に予約をしていないと体験できないと思います。
いざ入浴
中に入ってまずは”アイソレーションタンク”について二階で簡単な説明を受けました。二階は普通のリビングで、おしゃれな雰囲気でした。ただ、宗教チックなものもあったので、少し心配しましたが。
説明を受けたら次は実践。一階に”アイソレーションタンク”が設置してあるので一階に移動します。設置してある部屋は”アイソレーションタンク”でほぼ占められており、そんなに広くはなかったです。
“アイソレーションタンク”の入り口を開けると、中には水が入っていて真っ暗でした。少し怪しい感じもしましたが、勇気を出していざ入浴。
体が浮いている
水に入ってドアを閉めると本当に真っ暗。中は人が一人入れるくらいの狭さで、高さは大人が体育座りを出来るくらいです。立ち上がれるほどの広さはないです。”アイソレーションタンク”の中では横になった状態でいるのですが、水には”エプソムソルト”が溶け込んでいるので体が浮きます。
深さは全くないのですが、体が浮いているせいか、深い海に浮かんでいるかのように錯覚します。しかも真っ暗なので、ここは宇宙かと思うようにも感じてきます。
水が目に入った
中は真っ暗なので目を開けていても閉じていても同じなのですが、遊びで開けていると水が中に入ってしまいました。これが痛いのなんの。目をこすってもいけないし、タオルもない。放っておいたらその内直りました。
時間が経つと怖くなってくる
“アイソレーションタンク”の中では真っ暗の中で寝っ転がっているだけなのですが、時間が経つにつれて自分がどこにいるのかがわからなくなってきます。さらに水を通して自分の心臓の音が聞こえてくる。
この感覚は本当に怖いです。人は無音の中にいると精神的に耐えられず、発狂するほどおかしくなると言います。筆者も少し感覚がおかしくなり始めた時に”瞑想の世界”に入り込めました。
瞑想の世界
“アイソレーションタンク”の中では、意識と体が分離している感じになります。言葉では表せませんが、今自分がいるのは宇宙の中だと錯覚します。体も無重力状態なので、本当に宇宙だと感じますよ。
今でも座禅を毎朝していますが、”アイソレーションタンク”で味わったあの感覚を今でも味わうことが出来ていません。あれはやばいです。
アイソレーションタンクの感想
今回”アイソレーションタンク”を体験した筆者でしたが、とても貴重な経験をしたと思います。友達に話しても宗教的な話だと勘違いされて、あまり興味を持たれません。
料金も一回60分で5000円と少し高いので、初回から体験しようと思う方はあまりいないと思います。筆者のような少し変わり者の方であれば、是非とも一度体験してみてください。あの感覚はまじで凄いです。
筆者が訪れた白金の”フロートタンク”は既に潰れてしまったらしく、以前”アイソレーションタンク”の本体が売りに出されていました。もしご興味あれば、インターネット上で探してみてください。